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やがて、友人の二人が到着し残りの一人を待つ。
友人を眺めタバコを吸いながらふと考える。
同じ学校の人間同士として、悪い事や楽しい事をして皆で集まって馬鹿が出来るのもいつまでだろうか…。
今日の合格発表は、志望校に通う事になるという単純な物だけではなく、これから先の自分と友人達の関係も、様々な意味でこの先の人生を変える出来事でもある。
煙草を吸いながらそんな事を考えてるうちに、最後の一人が集まった。
「じゃあ全員集まったし合格発表見に行ってくるか!」
自分の掛け声で全員動き出す。
友人の家から約15分程歩いたら着く志望校までの道程の間、自分はこれから先進路についてどうしていくかを考えていた。
この合格発表を見に行く志望校は公立高校で、自分の本命の志望高校である。
他にスベリ止めとしてS市の私立高校も受験し、こちらの高校からは数日前に合格の通知が来ているのを知らされていた。
その私立高校を受験し、合格している事を友人達も知っている為か、自分が合格に対する余裕と言うか、焦りが無いように見られていたのかもしれない。
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