臨床実験

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ジャッジメント第177支部 ジャッジメント支部には初春と登の二人しかいなかった。黒子はAIMバースト探しで外に出ている。 「初春、なにかわかったか?」 登はパソコンを黙々と操作して いる初春にたずねる。 「はい、いろんなサイトを回ってなんとかそれなりの情報は集まりました。」 「しかしあの幽霊の正体はなんなんだろうな。」 「一ヶ月前にに同じようなものが現れたことがあります。」 初春は記憶を掘り起こして言う。 「そうなのか?」 「はい、そのとき木山さんはAIMバーストと呼んでました。AIM拡散力場の塊なんだそうです。」 「それは作られたものなのか?」 「いえ、レベルアッパーによって作られた能力者同士のネットワークの暴走で偶然生まれたものです。」 「なるほど、なら今回のAIMバーストも偶然生まれた可能性があるんじゃないか?」 「そのことについてなんですけど。今回のAIMバーストは作られた可能性があることがわかりました。」 一ヶ月前のAIMバーストと今回のAIMバーストを比較すると、一ヶ月前は胎児、今回は人形なのだ。さらに能力者を廃人にするまでの力、これらを総合すると作られた可能性が高いのだ。
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