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AIM拡散力場の研究所
会議室で会議が行われていた。AIMバーストについてだった。
「AIMバーストの研究はうまくいっているか?」
研究長らしき人物が一人の研究員にきいた。
「はい。何もかも全てうまくいってます。」
研究員はにやり笑って答えた。
「そうか。木山君、君のほうはどうかね。」
「順調です。もうすぐ媒介にする能力者のコントロールがとれそうです。」
木山洋一。能力者暴走事件の首謀者。AIM拡散力場を収束させて視覚化できる機械を開発。それを使い、能力者を媒介にしたAIM拡散力場収束を行った結果があの能力者暴走である。木山春生の弟で、彼女のの研究資料を持ち出してこの研究所に来ている。
「そうか。では今回の実験だが…学園都市に実際に試作品のAIMバーストを放って見ようかと思っている。」
「!!……………。」
会議室に沈黙が走った。
「研究長…あれを…ですか?」
「あぁ。あの二足歩行のゴースト。あれを使え。」
「あれはまだ未完成ですよ!?」
「だからこそだ。君たちも強化していきたいだろう。」
「……………。」
AIMバーストの二足歩行型。つまりは試作品。研究所ではAIMゴーストと呼ばれている。
「理解してくれたなら、この会議は終わりだ。」
「…わかりました。」
研究員はうつむいてそう答えた。そして研究員と研究長は会議室を去っていった。
試作品でもいいんだ。どうせ…無意味なのだから!!。
そんなことを思い、研究長はにやり笑った。
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