動き出す歯車

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窓のないビル内部 延命装置の中で逆さになって目をつむっている男…。アレイスター・クロウリーだ。この学園都市を管理する統括理事長で、数年前に学園都市を作った人物である。 「…君か。」 延命装置のガラスの壁の内側に表示された画面。そのなかに写し出された…謎の男と呼ぶことにする、がこう言った。 「いいのか?アレイスター、虚数学区が使用されようとしてるぞ。」 「そう思われる白衣の男がどこから連絡先を手にいれたかわからんがここに連絡してきたよ。」 「大丈夫なのか?」 「あれは魔術無しでは発動できない。白衣の男にもそう言ったよ。おそらくこれで諦めてくれるだろ。」 「魔術ねぇ。科学の街、学園都市の統括理事長には似合わんな。」 そう言って謎の男は歯を見せて笑う。 「仮にも私は魔術師だ。魔術という言葉くらい使っても構わんだろう。」 「フッ…そうだな。また連絡する。」 そう言って謎の男は連絡を終えた。
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