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それは突然始まった…。
血まみれになって倒れていく親友の姿を見てまた走り出す。
深夜の学校の中で明けない夜を何日繰り返したのだろう。
また今日も殺されてしまうんだろうと覚悟はしていたがいざ死を目の当たりにすると怖くなる。
死にたくない。生きていたい。
このニセモノこっくりさんを終わらせるための条件は二つある。
一つはホンモノこっくりさんを見つけること。もう一つはニセモノこっくりさんが殺す前に誰かが皆を殺して一人が生き残ること。
どちらの方法も時間制限がない、全滅してしまえばまた始めからやり直し。
ニセモノこっくりさんと二回、目があった時点で死亡することが確定してしまう。
どこに逃げても良いが学校の外には出られない。
私はニセモノと二回も目があってしまった。さっきは絞殺された。その前は首を斬られた。今度はどんな死に方なんだろうと考えていたら、急に体が軽くなっていつの間にか私の首は宙を舞っていた。
最後に見たものは笑っているニセモノこっくりさんの目だった。
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