プロローグ

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.  これまで勉強ばかりで他のことなんか何もしてこなかった。  お洒落も遊びも何も知らなかった。 ―受験が終わったら遊ぼう。  そう思って待ち望んでいた春がきたのに。  何をして遊んだらいいのか分からなかったあの春を加奈子は忘れられない。  だから加奈子はイベントコンパニオンになった。  そして、色々なことを知って毎日はキラキラと輝き出した。  けれども。  自分で望んで手に入れたはずのキラキラの毎日の中で、加奈子は少しずつ自分を見失っていった。  ―私は何をしたかったんだっけ。。。  ―私はこれからどうしたいんだろう。。。 .
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