5/11
3244人が本棚に入れています
本棚に追加
/105ページ
「何、言ってんだよ…」 顔を上げられずにいた俺の耳に届いた声。 「俺を嫌になったのは、お前のほうだろ…? なんでそんな傷ついたみたいな顔すんだよ?」 本当に小さな声だったけど、狭い場所ではそれでもよく聞こえる。 「まだそんな……いや、もう―――」 「だっ、て!!」 もういい。 そう言おうとする前に遮られた。
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!