208人が本棚に入れています
本棚に追加
沙希の第一声を聞いた母親は
「さっ、ごはん作らなきゃ」とガン無視して台所へと引っ込んだ。
沙希はかなり戸惑いながらこちらを見た 一瞬の硬直後
ハッとして自分のカバンから手鏡を取りだそうとしているようだが…ない
それもそのはず、沙希の体は俺の元の体だからね つまり、沙希のカバンも俺が所持してる。
俺は沙希の手荷物から手鏡を取り出し 差し出した。
すると、沙希はまたしても数秒間かたまっていた
「…私、龍翔になってる!?」
「うん…多分」
「え~っ!?」
その悲鳴のような叫声は普通の女子なら声量と高音のデュエットで耳なりがヤバそうだが
俺の体なので男性の声…つまり低い声の為、俺もとい沙希の耳はスクラップにならずに済んだ
だが かなり大きな悲鳴を 家中に鳴り響かせた。
最初のコメントを投稿しよう!