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『やばい、受けとめないと…』俺は本能的に感じとり
受けとめようと構えた
そのときに 頭上から落下してきた沙希とぶつかり頭部に尋常ではない衝撃がはしった
そして、『ガツン』とこの世では聞いたことのない鈍い音がした
───気が付くと 太陽が完全に沈み公園の真ん中辺りに設置された時計の針は午後6時を指していた
ぶつかってから2時間くらいが経過していることを示す
辺りを軽く見渡すと 小柄な男性が倒れていた もしかしたら早くも熱中症か?と近くに寄ってみると 見たことのある間抜けな面構えをしていた
それは毎日、風呂場やトイレの鏡で確認している 自分自身の顔だった
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