星になった私

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私には心から想いを寄せる大切な人がいました だけど、どんなに強く願っても届かない私の気持ち でも、私は想いが伝わる日が来る事を信じ、どんな日も夜空に堕ちる流れ星に願いを込めました だけど、どんなに願いを込めても叶わない私の恋 辛く、哀しく、切なくて、私は毎日あの人を想い涙しました 叶わない恋なら私の生きてる意味が無い 私は伝わらない気持ちに負け自ら命を絶ちました 目が覚めるとそこは暗い空間 周りを見渡すと沢山の星 私が生きてた地球 私は星になりました 地球を見つめると沢山の明かり、沢山の人 私が想いを寄せた大切な人 その人と笑い合っている見知らぬ女性 私は胸が苦しくなりました でも、沢山の人を見ていると皆何かを祈ってます 私はその人達の声に耳を傾けました 声を聞いてみると、皆大切な人を想い願いを唱えてました 私が堕ちるのを心待ちにして… 私が堕ちる瞬間を必死に願いながら… だから私は自ら堕ちる事にしました 決して叶わない願いとしっていても、想い続けて欲しいから 自ら堕ちる瞬間、人々は嬉しそうに私を見ていました 私が消えて無くなるその時まで… 次に星(生)を授かったら、いつまでもあの人を照らしていきたい 決して道に迷う事のないように 決して大切な人を見失う事のないように… 月明かりの下、いつまでも大切な人の笑顔を見ていられるように… 星になった私からの、自らに願う最後の願い…
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