始まり 3

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聞くところによると、こうして俺たちが通うこの学校にも、『七不思議』と言うものがあるらしい。 まぁ大抵がオーソドックスなトイレの花子さんだったり、13階段だったり。 はたまた、それが微妙にオリジナル化された。その学校ならではの怪談であったり。 まぁどうせ誰も信じていないであろう。 そんなの信じるのは小学生までだよね。 というくらいの立ち位置であるはずの『七不思議』なんだが。 俺たち二人は、何故か図書室にきていた。 本来なら部活動に馳せ青春を謳歌する時間、時期なのだが。 俺は部活動に入らなかった。 いや、入れなかった。 断言しよう。 今テクテクと図書室に足を踏み入れたこの女のせいだ。
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