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そんでもって割と地味な霊らしい。
なんというか。オリジナリティを逆に追求しすぎて、逆に雰囲気をぶち壊した様な…
そうこう思いながらも。
俺たちは隅っこを調べてみたり、本棚の裏に隠し通路があるとか言いながら、それとなく雰囲気がありそうな所を調べてみた。
まぁ、いるはずも無いのだが。
「最後はここね」
小春はそう言うと図書室の一番奥の棚をガタガタと動かし始めた。
「おいちょっとまて、幽霊より物理的事故の方が危ないだろうが、自分が七不思議になりたいのか」
やめろ!
こういう時はよく事故に遭う。みしみし言ってる音も、少し色の違う床、壁。
これは危険だろ。
こんな変人どうでもいいが、俺は目の前で参事が起こりそうであるこの状況を。
見過ごせるほど腐っちゃいない。
走れメロスの冒頭ばりの勢いで俺は駆け出した。
バキッ!?
「ん?」
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