始まり 3

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そんでもって割と地味な霊らしい。 なんというか。オリジナリティを逆に追求しすぎて、逆に雰囲気をぶち壊した様な… そうこう思いながらも。 俺たちは隅っこを調べてみたり、本棚の裏に隠し通路があるとか言いながら、それとなく雰囲気がありそうな所を調べてみた。 まぁ、いるはずも無いのだが。 「最後はここね」 小春はそう言うと図書室の一番奥の棚をガタガタと動かし始めた。 「おいちょっとまて、幽霊より物理的事故の方が危ないだろうが、自分が七不思議になりたいのか」 やめろ! こういう時はよく事故に遭う。みしみし言ってる音も、少し色の違う床、壁。 これは危険だろ。 こんな変人どうでもいいが、俺は目の前で参事が起こりそうであるこの状況を。 見過ごせるほど腐っちゃいない。 走れメロスの冒頭ばりの勢いで俺は駆け出した。 バキッ!? 「ん?」
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