始まり 3

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何故か俺の踏み込んだ床が抜けた。こういう落ちかよ。 「何やってるの? あんた馬鹿?」 言い返せない自分が悔しい! そもそも、あんな大きな棚、女1人で動かせるはずが無い。 「タマ! ちょっと手伝ってよ」 「いや無理だ」 そういいながら抜けた床から足を引き抜く。あーあ、弁償かな。これ。 「本当に使えないわね」 何様なんだお前は、俺の労力を返しやがれ。そんで床代払えよ! そろそろ口から我が怒りが放出されようとした時、隣から声が掛かった。 「な、なにしてるんですか?」 眼鏡を掛けたいかにも文芸部のような、どことなく暗いというか、哀愁が漂う女子がそこにいた。 っていうかどっからわいた!
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