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…私は死ぬのか。
私は自分がもうすぐ死ぬ事に対して衝撃を余り受けなかった。自分が長くないことはもう大分前から分かっていた。
だが両親が悲しみ泣く姿を見ることが凄く辛かった。
私がこれ以上生きていたらお母さんやお父さんはずっと悲しむ。
私が両親をこれ以上悲しませない為にできること…
"死ぬこと"
を決心した。
両親の為と言いながら本当は自分が死にたいだけかもしれない。
毎日、寝る前に自分に明日が来ないかもしれないと怯えながら病室のベッドの中で震えながら眠りにつく。
そんな生活もう真っ平だ。一向に良くもならない病気の辛い治療。副作用で消えない嘔吐。
両親達のいた会議室の前を後にして屋上へ向かった。
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