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病院の屋上で雲一つない空を見上げる私。
心地好い風が私の長い髪を揺ら揺らと靡かせる。
これから死ぬというのに凄く清々しいこの気持ちは、きっと思い残すことが何も無いからだろう。
そして、ひやりと冷たい地面を踏み締めながら屋上を仕切るフェンスに手を掛けた…。
さよなら…
お父さん、お母さん…
親不孝な子でごめんなさい…
―――バンッ!!!
いきなり屋上の扉が勢いよく開く。
「…ハァッ…待てよ!!」
私はフェンスを跨ごうとしていたため驚きバランスを崩す。
「危ない!!!」
そして下に真っ逆さまに落ちる。
こんな形で死ぬのかと死を決心し私は静かに目を閉じた。
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