転校生入学

3/3
前へ
/20ページ
次へ
「はーい席に着け~~」 先生が座るように呼び掛けてるが誰も席には座らない。 まぁ今日は無理だろうな。 だって転校生が来るんだから。 「はーい席に着け~」 二回目か………… あと一回くらいかな。 「席に着けと言ってるだろ!!」 ビンゴ。 俺は毎日こんなたわいもない事して一日を過ごしている。 まぁ世に言う陰気と言う奴だ。 あっ皆席に着いた。 「えー今日から皆と一緒に勉強して行く仲間を紹介する」 ガラガラ ドアが開くと明らかに俺と同じ空気を持った男が入って来た。 「春冬 謎(ハルトウ ナゾ)君だ。 自己紹介しろ。 」 なかなか珍しい名前だな。 「あの、先生、先生に自己紹介を聞かれるのは恥ずかしいんで、ちょっと廊下に出て貰えますか?」 先生に聞かれるのが恥ずかしいなんて。 本当に変わった奴だな 「お、おう」 ガラガラ それに従う先生もとてつもなく馬鹿だな。 「ネガイカナウヨ………」 !? 「願い叶えれるよ。」 願い? 「あなた方の願いを叶えます。嘘じゃありません本当です! 本当かどうか証明しましょう。」 証明? 「赤松さん!あなた高級な時計が欲しいんですね! ほれ!」 そう言うと奴はクラスメイトの赤松に高級な時計を渡した。 「わっ!口レックスじゃん!欲しかったんだ!ありがとう!春冬君!」 へぇ凄い奴だな。 そしてなおさら変な奴だな。 「俺も俺も!!」 「私は鞄が欲しい!!」 まぁこうなる事は予想出来た。 「ちょっと待って下さい!」 春冬が叫んだ。 「一つだけ条件があります!」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加