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「はーい席に着け~~」
先生が座るように呼び掛けてるが誰も席には座らない。
まぁ今日は無理だろうな。
だって転校生が来るんだから。
「はーい席に着け~」
二回目か…………
あと一回くらいかな。
「席に着けと言ってるだろ!!」
ビンゴ。
俺は毎日こんなたわいもない事して一日を過ごしている。
まぁ世に言う陰気と言う奴だ。
あっ皆席に着いた。
「えー今日から皆と一緒に勉強して行く仲間を紹介する」
ガラガラ
ドアが開くと明らかに俺と同じ空気を持った男が入って来た。
「春冬 謎(ハルトウ ナゾ)君だ。
自己紹介しろ。 」
なかなか珍しい名前だな。
「あの、先生、先生に自己紹介を聞かれるのは恥ずかしいんで、ちょっと廊下に出て貰えますか?」
先生に聞かれるのが恥ずかしいなんて。
本当に変わった奴だな
「お、おう」
ガラガラ
それに従う先生もとてつもなく馬鹿だな。
「ネガイカナウヨ………」
!?
「願い叶えれるよ。」
願い?
「あなた方の願いを叶えます。嘘じゃありません本当です!
本当かどうか証明しましょう。」
証明?
「赤松さん!あなた高級な時計が欲しいんですね!
ほれ!」
そう言うと奴はクラスメイトの赤松に高級な時計を渡した。
「わっ!口レックスじゃん!欲しかったんだ!ありがとう!春冬君!」
へぇ凄い奴だな。
そしてなおさら変な奴だな。
「俺も俺も!!」
「私は鞄が欲しい!!」
まぁこうなる事は予想出来た。
「ちょっと待って下さい!」
春冬が叫んだ。
「一つだけ条件があります!」
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