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噂の転校生
「よう、転校生か?俺達今日金持ってなくて」
「早く金出せよ」
そう言われて連れてこられたのは暗い路地裏。
普通になら渡すだろうけど俺は…
『寝言は寝て言えよ』
「なっ!俺達に逆らう気か?」
『逆らう逆らわないの前に、お前らに興味ないし怖いとか思ったりしないから』
そう告げて路地を出ようと不良二人に背を向けて歩きだした。
「ざけんな!俺達には風神がバックにいるんだ!」
「早く金出せよ!」
そう言って俺に殴りかかってくる不良に溜息を一つ吐き捨てた
『風神?そんなの俺は怖かねぇよ』
「は?」
不良の拳を受け止めて横腹に蹴りを入れる。
『お前らを沈めて、告げ口できなくすればいいんだから』
ニッコリとドス黒い笑みを浮かべて一歩、また一歩と不良との距離を詰める。
ボコッ、バキッ
何かが折れる音が辺りに響き渡っていた。
「お前…いったい何もんだっ」
血まみれになりながら不良の一人が俺に聞いた。
『俺のこと知らずに喧嘩売ったのかよ、元、白蘭3年の神崎侑季だ』
その名前を聞いたとたん
不良達の顔が一気に青ざめた
「お前があの阿修羅姫?」
「でもあいつは女だって」
『俺は一回も男だなんて言ってない勝手に勘違いしてんじゃねぇよお前らには悪いけど俺が阿修羅姫だとバラシテみろ生まれてきたことを後悔させてやるからな』
一言だけ言い放ちその場を去った。
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