〓らいおん通信〓9月号

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ティナ狸子助著 《それでも、明日を見つめてる》より抜粋させていただきました 「あ、あれ?」 何気なく車窓を見ていた僕の目に飛び込んできた、コンビニ。 前面には、見慣れたレンガ調の装飾が施されているけれど…… あの店舗、プレハブだ。 「ここら辺から先が、津波が押し寄せて来た場所なの」 僕の住む、神奈川を出てから8時間。 仙台市内、高速道路上と、津波の爪痕を一切目にしていなかった僕の目に、初めて飛び込んでくる、津波の、痕跡。 「あーっ!あさみん!ほらっ!道が出来てるっ!ティナさん、あそこは線路だったのっ!」 コンビニの対角線、道路を挟んだ先に、真新しいフェンスと、アスファルト。 僕の脳裏に、以前テレビで見たニュースが浮かぶ。 線路跡を舗装して、バス専用道路を整備するって言う……あれか! 「凄い凄い!復興してるよっ!」image=476090211.jpg
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