始まり

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自分の事を蔑んだ亮はもう一度、書類の山を見てみる。 (………だめだ…俺には出来ない…死のう) 「何で死にかけのお婆ちゃんみたいな顔してんの?」 ――! (この清々しい声… …晴だ、斎藤 晴だ!) 亮は体はそのままで首だけを声の方に向ける。 透き通るような白い肌。 鮮やかな薄いピンク色の髪。 (可愛い……可愛すぎるだろ 俺がまだ生きていられるのは晴のおかげかもしれない。 死にかけのお婆ちゃんみたいな顔ってどんな顔?って突っ込みたい気持ちも完璧に無くなるぐらい可愛い。)
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