君は強い

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そんなある日の放課後、忘れ物をとりに教室まで戻ってくると君がいじめ相手に絡まれているのをみつけた 僕はとっさに隠れた 誰もいない教室での会話はよく聞こえた 「お前うざいんだよ」 「‥‥」 「ウゼー」 「‥‥」 『や‥』 「止めなよ‥」 僕は殴りかかりそうな相手を見て思わず言った 「あぁ誰だお前」 近づいてくる 「えぇと‥」 俺は無性に逃げ出したくなった 「止めてよ‥この子は関係ないだろ」 俺と相手の間に壁を作るように君が入ってきた 「ったく、うぜーな」 「ッチもぉ帰ろーぜ」 去っていく 君に助けられた‥ 「‥ありがとう」 何で君がお礼なんて言うの? 「こっちこそ‥ありがとう‥助けてくれて」 「いいんだいつも助けてもらってるから」 僕が‥いつも助けてる‥‥? 「もう帰ろっか」 君はそう言って教室を出て行った
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