奴隷の国

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この子はサクさんが言っていた奴隷なのか? まだ僕と同い年いかそれより年下かもしれない何故こんな子が奴隷になんか………。 アルは少し深刻そうな顔で下を向き考えていたが、7番の刻印を付けた少年に名前を呼ばれ顔を上げた。 「旅人さん、すいません。 僕はもう小屋に帰らないといけないんです。 お会いできて嬉しかったですこんな僕に声をかけて貰ってまた縁があればお会いましょう。」 7番の少年は頭を深々と下げ再び寂れた街の方に向かい歩き出した。 アルはその少年をもう一度呼び止めた。 「君は、明日も仕事なのかな?それとも明日は暇かい?」 少年は少し考えた後、 「それは分かんないです。仕事があるかないかは僕達のボスが決める事なんで、明日仕事があれば暇は無いですね。」 アルはそれを聞き少し考えた後少年に尋ねた。 「もし、誰かが君に観光ガイドの仕事を頼んだとしたら、君はその仕事を必ずしないといけないのかな」 「まあ、そんな簡単な仕事は滅多に無いですけど番号指しで呼ばれればそうなりますね」 少年がそう答えると、アルは満足そうに頷きありがとうと告げた後バイクを発進させた。
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