奴隷の国

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旅人は城壁の受付で入国審査を受けていた。 入国審査は主に、この国に無い病気にかかってないか、過去に犯罪を犯してないか等の書類を書いた後、念のため殺菌用の噴霧器を軽く掛けられた後、割と簡単に国に入る事ができた。 入国審査にも国事に色々あり、この国は割と簡単に入れる部類の国であった。 旅人は書類に名前、職業、その他の事を記載し提出した。 5分後、入国審査官が笑顔で歓迎しますと旅人に告げ城門を開いた。 旅人の名前は、アルティ=メウデス。 知り合いからはアルと呼ばれていた。 アルはグルグニア王国という軍事国家の出身であった。 このグルグニアという国には、4騎士団と言われる軍が存在し、それぞれ竜騎士隊、歩兵部隊、騎馬部隊、水軍部隊があった。 その中でも竜騎士隊にはエリートや貴族、もしくは相当な実力者しか入れない部隊であり、アルは17歳という若さでありながら一番隊隊長を勤めていた。 アルは16歳で初めて戦争を経験、三回目の出陣により戦闘の才能が開花し王の目に止まった。その後、様々な功績を認められ竜騎士隊に昇進。 そして一年後一番隊隊長に任命される程実力が抜きにでていた。 だが、急な昇進は他の者達からは疎まれるものである。 アルは隊長になって1ヶ月程経った頃、周りの僻みや妬みに嫌気がさし、軍隊を抜けそして自由を求めて旅人になった。
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