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アルはこの街は、皆が幸せである幸せの国と呼ばれている事を事前に他の旅人から聞いていた。
「なかなか活気のある良い街だ」
城壁を潜り抜けたすぐ先にはなかなかの賑わいを見せる街があった。
この国には旅人はかなり珍しいのか、皆アルに群がってきて色々話しかけてきた。
アルはとりあえず自分は宿屋に行きたいと告げると、あそこが安いとか、そこは駄目だこっちのが綺麗だ等と話していた。
アルは突然後ろから肩を叩かれ後ろを振り向くと、大柄の男が一人立っていた。
その男はアルに対して笑顔を向けながらこう言った。
「旅人さん、ウチ宿屋やってるんだがどうだい?部屋は綺麗とまではいかないが最高の飯を用意するぜ?」
アルは、ではせっかくですのでと告げ、男の宿屋に泊まる事に決めた。
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