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その話しが終わるとサクさんは立ち止まった。
「あんな話しして悪かったね。
まあ俺がアルさんに言いたかった事は、奴隷小屋がある所の近くは治安が悪くてね、余り近づかない方が身の為だよという事だ。
まあ頭の片隅にでも置いといてくれたら嬉しいよ。」
そこまで言うと目の前の一つの建物を指差して、
「ここが俺の宿屋だ。遠慮無く入ってくれ、旅人さんからはお金貰わないからさ。」
アルはお金は払いますと言ったのだが、サクさんは笑い出し更にこう付け足した。
「ああ言い方が悪かったね。
この国では旅人さんにはほぼ無償で滞在してもらっているんだ。
まあ旅人さんに対してのお金は、後で国が建て替えて払ってるから、アルさんは気にしないで精一杯この国を楽しんでくれ。」
アルはそれでしたらと納得しサクにお礼を言った。
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