6人が本棚に入れています
本棚に追加
子犬と少女の話。
まだ少女でした。
ぼろきれを着て寒さをしのぐその少女は、パンを盗んだ罪で牢に入れられてしまいました。
少女は泣いていました。
牢の前に立った男の人は、困って言いました。
「泣くのはお止めなさい」
少女は泣いたまま答えました。
「でも、お腹が空きました」
「それならこれを上げるから」
男の人は、少女にパンをくれました。
少女は「ありがとう」と言ってそれを少し食べ、
それから眠りました。
最初のコメントを投稿しよう!