子犬と少女の話。
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「昔、母さまが教えてくれたんだ」 「何をだい?」 「心の綺麗な子の元にはね、必ず王子さまが来てくれるんだって」 1ヶ月もすると門番の男の人と少女は仲良くなっていました。 きらきら目を輝かせて、少女は言いました。 「だからね、私のところにもきっと素敵な王子さまが来てくれるわ、って」 「そうかい」 少女はいつも空を見ていました。 王子さまは今日も現れません。
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