子犬と少女の話。

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少女は門番の持ってきてくれていた本を読んで、ため息を二度三度。 「王子さまっていないんだろうな」 走り寄ってきた子犬を抱き上げ、キスをしました。 するとどうでしょう。 子犬はたちまちに立派な王子さまになったのです。 「あなたは誰?」 「隣の国の王子です。 あなたのお陰でやっと呪いが解けました。」 王子さまは、悪い魔法使いに小さな犬にされてしまっていたのでした。 王子さまが少女に触れると…どうでしょう、たちまち少女の身なりは綺麗に、お話に出てくるような洋服をまとっていたのです。 「あなたのような優しい人を探していました。 どうか、私と結婚してください」
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