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今俺の前に居るチャミは、病室のベッドに寝かされていた。 「最善は尽くしましたが…」 頭を下げ病室を出て行く医師と看護婦。 彼らは何を言っているんだ。 だってチャミはそこに居るじゃないか。 「チャミ…」 近寄って手を握れば氷のように冷たい。 頬を触っても同じように冷たい。 顔色も青白く、唇も色を無くしていた。 「チャミ、チャミ…」 何度呼んでも、目が開かれない。 「チャミ…」 抱き締めても力の入る事の無い体。
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