3人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後の教室、俺が顧問をもつ卓球部の部員唐澤に個人授業をしている。
夕方の空に夕日が傾き俺と唐澤の頭を照らす。
俺はふと気になったことを唐澤に聞く。
「唐澤…俺の頭どうかな?」
「先生…すごく輝いてていいと思います」
唐澤は顔を赤くして俺の頭を見ている。
俺には妻も子もいる
なのに…
ダメだっ。唐澤の頭が…どうしても気になってしまう。
「ありがとう…」
「あ、あの!!先生…成郎さんって呼んでもいいですか??」
「…いいぞ」
名前くらい、いくらでも呼べばいい。
「ありがとう。成郎さん」
唐澤は微笑んだ。
なんだこれは…
嬉しすぎる。胸がキュンてなった。
唐澤に呼ばれるから嬉しいのだろうか。
最初のコメントを投稿しよう!