1章 願いごと

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そして迎えた翌日。 先生方の話をすべて寝て聞き流し、適当に掃除を片付ける。 「それじゃ、みんなケガするんじゃないぞ」 ようやく担任の話が終わった。さて、そろそろ帰る準備をするかな? 「よっ!湊、今から帰るのか?だったら、一緒に帰らねぇ?」 誰かが声をかけてきたが、無視をする。 「湊、おい聞いているか?湊?湊~」 「うるさいな、ちゃんと聞こえてるよ」 「だったら、一緒に帰ろうぜ?」 このしつこい奴は、石田 隼。俺の親友で、気の良い奴なんだが、面倒なことを俺を巻き込んで実行する。 「ちょっとこれから行かなきゃならない所があるんだよ」 「そっか、だったら途中まで」 「急いで行くんだ。じゃあな」 言い終わる前に、教室を後にする。あいつ、話し出すと結構長いんだよな。 そして、目的の空き教室についた。ここは、去年まで普通のクラスがあったんだが、人数が減ってクラスが一つ無くなったので、今は誰も使っていない寂しい場所になっている。 あとはここで一眠りでもして、夕方になるのを待つか。昼間じゃ、さすがに来てくれないだろう。 んじゃ、おやすみなさい。
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