30人が本棚に入れています
本棚に追加
そして迎えた翌日。
先生方の話をすべて寝て聞き流し、適当に掃除を片付ける。
「それじゃ、みんなケガするんじゃないぞ」
ようやく担任の話が終わった。さて、そろそろ帰る準備をするかな?
「よっ!湊、今から帰るのか?だったら、一緒に帰らねぇ?」
誰かが声をかけてきたが、無視をする。
「湊、おい聞いているか?湊?湊~」
「うるさいな、ちゃんと聞こえてるよ」
「だったら、一緒に帰ろうぜ?」
このしつこい奴は、石田 隼。俺の親友で、気の良い奴なんだが、面倒なことを俺を巻き込んで実行する。
「ちょっとこれから行かなきゃならない所があるんだよ」
「そっか、だったら途中まで」
「急いで行くんだ。じゃあな」
言い終わる前に、教室を後にする。あいつ、話し出すと結構長いんだよな。
そして、目的の空き教室についた。ここは、去年まで普通のクラスがあったんだが、人数が減ってクラスが一つ無くなったので、今は誰も使っていない寂しい場所になっている。
あとはここで一眠りでもして、夕方になるのを待つか。昼間じゃ、さすがに来てくれないだろう。
んじゃ、おやすみなさい。
最初のコメントを投稿しよう!