3章 鬼喰い村

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「へぇ。そうだったのか。ありがとうな。芽、瑠……」 「隼、いろいろと言いたいことはあるだろうが、とりあえず今は、何も言わない方が賢明だぞ」 「そ、そうだな」 『クソが!小娘、お前だけは、絶対に許さねぇ!影も形も残らないように、粉々にしてやる!』 うわぁ。どんだけ怒ってんだよ。ただでさえ赤いのに、怒ってるせいで真っ赤だよ。 「あんなに怒ってる『お父さん』、見たことないかな」 「なぁ。なんで芽瑠は、あんなに恐ろしいオーラみたいなもの出してるんだ?」 それより俺は、お前がいつの間に、どうやって俺の隣に来たのか気になるんだが?お前にしても芽瑠にしても、いつから『テレポーター』になったんだ? 「なぁ。教えろよ。じゃないと……怖くて近寄れねぇだろ?」 「その点は、激しく同感だな。だが、お前は大丈夫だよ。芽瑠に対して、失礼なことをしない限りな」 「いや、失礼の基準が分からねぇんだが」 「私も、絶対にあなたを許すことは出来ない。その命を断つことで、償ってもらう」 こ、怖っ!毒舌なんてレベルじゃねぇよ!言葉だけで、殺せる気がするよ! 『誰もお前なんぞに許しを乞うておらんわ!散るのは、俺ではなくお前の命だ!』 「ねぇ。なんであんなに二人共怒ってんの?」 お前のせいだよ。お前の。
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