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「へぇ。私に勝てると思ってるんだ?」
『思ってる?違うな。勝つんだよ!』
「いや、あなたは私には……私たちには、勝てない」
『ガツン!』
『ぐはっ。貴様ぁ、いつの間に俺の後ろに』
『鬼』と芽瑠が揉めてる間に、こっそり近づいた真理が、どこから持ってきたのか、大きな岩で『鬼』の頭を殴った。
「ワシのことを忘れるとは、酷いのぉ」
「真理、手口が殺人犯」
「しょ、しょうがないじゃろ!だいたい、芽瑠が襲わせたんじゃろ?」
『貴様ら、俺を無視してんじゃねぇ!』
うぉ。まだ生きてた。ってか、怖っ!顔中血まみれにして、まるで『鬼』のような……って、『鬼』だったな。
「なんじゃ、まだ生きておったのか」
「しつこいやつ」
『粉々にしてやる!人間も動物も建物も道具もすべてぶっ壊す!』
おいおい、何か様子がおかしいぞ?
「どうやら、理性が壊れたみたい。これ以上は、見るに耐えない」
「と言うことで、お主……やってくれるかの?」
「……はい。私が、けじめをつけてくるかな」
『うぉぉぉぉぉ!破壊破壊破壊破壊破壊!』
「『お父さん』今までありがとうございました。これからは、見守っていてくれるかな」
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