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『消えろ!消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ!』
「じゃあね、『お父さん』。『バイバイ』」
『くそがっ!くそがくそがくそがくそ』
『バキッ!』
『うぉぉぉぉぉ!』
おもいっきり振り下ろした金属バットの一撃で、ついに『鬼』は倒れた。
そして、光になる直前、微かに笑った気がしたのは、俺の幻覚だったのだろうか?
「ほら、早く吸い込むんじゃ」
「えっ……吸い込む?この光を?」
「人間になるには、この光を吸い込まないといけないんじゃ。逆に言えば、これを吸い込むことで、人間になれるんじゃ」
「そっか……。だったら、私も吸い込むかな」
そして、三人は光を吸い込んだ。すると、体から光を発し始める。
……あれ?前回みたいに、世界が崩れないのか?身構えて損したな。
「どうして何も起こらないんだろうな?」
あっ、やっぱり隼もそう思うか。そうだよな。ちゃんと『鬼』も倒して……。倒して?そうか、もしかして……
「よし。湊、隼、帰るぞ」
「真理、世界が壊れないんだが、帰れるのか?」
「湊、心配する必要はない。彼女がいるから」
「「彼女?」」
『ゲシッ!』
ってか、結局これ以外の方法はないのかな?
…………………………
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