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「……な~に、二人で良い雰囲気になってんだよ」
は、隼!……って、怖っ!お前どうして血まみれなんだよ!?
「ん?どうしたんだ?二人して、顔色が悪いぞ?」
いや、誰が見てもお前のが悪いから。
「あの~、そんなに出血してて、大丈夫なのかな?」
「あはは、これは絵の具だよ。芽瑠がぶちまけちゃったんだってさ」
へぇ。だったら、その頭に刺さってる花瓶の破片みたいなのは、何なんだろうな?
「そ、それは、災難でしたね」
「そんなことより、これから一緒に旅をするんだから、名前くらい教えてよ」
「はい、加奈と言います。これからよろしくお願いするかな」
「へぇ、加奈ちゃんか。良い名前だね。オレは隼。こちらこそよろしく」
「ワシは、真理と申す。『こっくりさん』じゃ。よろしく頼むぞ」
「……芽瑠。『つくも神』です。よろしく」
「そして、俺の名は湊。加奈、これからよろしく頼むぜ」
「はい。みなさん、よろしくお願いします」
「よし、じゃあそろそろ、次の世界に行くとするかの?」
「おいおい、ちょっと休ませてくれよ」
「いや、それがそうもいかんのじゃ」
「何でだ?」
「早くしてくれないかな?芽瑠さんたち行っちゃいましたよ?」
『バシッ!』
……隼、お前のせいだぞ。
…………………………
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