3章 鬼喰い村

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「……な~に、二人で良い雰囲気になってんだよ」 は、隼!……って、怖っ!お前どうして血まみれなんだよ!? 「ん?どうしたんだ?二人して、顔色が悪いぞ?」 いや、誰が見てもお前のが悪いから。 「あの~、そんなに出血してて、大丈夫なのかな?」 「あはは、これは絵の具だよ。芽瑠がぶちまけちゃったんだってさ」 へぇ。だったら、その頭に刺さってる花瓶の破片みたいなのは、何なんだろうな? 「そ、それは、災難でしたね」 「そんなことより、これから一緒に旅をするんだから、名前くらい教えてよ」 「はい、加奈と言います。これからよろしくお願いするかな」 「へぇ、加奈ちゃんか。良い名前だね。オレは隼。こちらこそよろしく」 「ワシは、真理と申す。『こっくりさん』じゃ。よろしく頼むぞ」 「……芽瑠。『つくも神』です。よろしく」 「そして、俺の名は湊。加奈、これからよろしく頼むぜ」 「はい。みなさん、よろしくお願いします」 「よし、じゃあそろそろ、次の世界に行くとするかの?」 「おいおい、ちょっと休ませてくれよ」 「いや、それがそうもいかんのじゃ」 「何でだ?」 「早くしてくれないかな?芽瑠さんたち行っちゃいましたよ?」 『バシッ!』 ……隼、お前のせいだぞ。 …………………………
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