4章 光と影

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「……ふう。これでいいかな」 芽瑠についてあれこれ考えてる間に、いつの間にか処置を終えたらしい。手際がいいな。 「あとは、起こすだけなんだけど」 「大丈夫、今度は血が出ないようにする」 「どうやるんだ?」 「こうする」 『ゴキッ!。ゴキッ!』 「…………………!?」 す、すげぇ。一度関節を外して、すぐに元に戻した。隼が悲鳴も上げられないで、のた打ち回ってる。 「な、何でこんなに痛いんだ!?」 「それはな、芽」 「さっき机で強打したのよ」 「なんだ、そうだったのか」 何故か真相を教えてやろうとしたら、芽瑠に嘘を重ねられた。しかも、隼は芽瑠のことを微塵も疑ってないみたいだし。あいつの頭は、どうなってんだ? 「茶番はその辺にして、そろそろ本題に移りたいのじゃが?」 「この世界の元になった話のことか」 「……?どうゆうことかな?」 「加奈には、話してなかったかの?この世界は、湊が作ったのじゃ」 「そ、そうだったんですか!?」 「ま、まぁね」 な、何だ?加奈が、キラキラした目でこっちを見ている。 「湊さん、すごいですね!」 「そ、そんなことないよ。それより、今回の話の題名は?」 「……分からない」 ……えっ?何で?
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