30人が本棚に入れています
本棚に追加
本当に、何でこんな被るんだよ。
「まるで、双子みたいですよね」
「「不名誉だ」」
「確かに、容姿、性格、立ち位置、すべてにおいて違うが、言われてみると兄弟みたいじゃの」
「……ちょっと嫉妬する」
「「おいおい、いったい何の冗談だよ?ってか、お前も真似すんな!」」
くそっ、一字一句被ってやがる。何だこいつ、真似してやがるのか?いつもなら、意味は同じでも、細部は違った言い方になるはずだぞ?こいつ、どうしたんだ?
「芽瑠、嫉妬ってお主、男同士じゃぞ?」
「……世の中には、そうゆう趣味の人がたくさんいる」
「まさか、湊に限ってそのようなことは……」
「そんなわけないかな!湊さん、違いますよね!?」
「隼、違うと言わないと、許さない」
「「そんなわけねぇだろ!気持ち悪い」」
「ですよね。良かった~」
「「そんなことより、芽瑠、入る時にどんな話か見なかったのか?」」
こいつ、わざと被せてるな?
「そこらに転がっていたのを、適当に拾ったから……」
適当にって、そんなんで大丈夫なのかよ?もし、滅茶苦茶恐ろしいやつが現れたら、どうするつもりなんだよ!?
「それにしても、いつも以上に息ぴったりじゃの」
「「それは、こいつが真似するから……って、お前だろ!」」
「なんか、漫才してるみたいじゃな」
最初のコメントを投稿しよう!