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自分の部屋の整理も終わったし、あとはささやかなご馳走を作るだけ。
自分から自分へのご褒美、
だから紘一の大好きだったハンバーグにしたんだ。
ちょっと隠し味が凝ってる和風ソースがおいしいと、作る度に紘一がいつも褒めてくれてた。
なんだか懐かしいな…。
毎日紘一の分も食事は作ってる。けど、もうずっと食べてくれてない。
帰ってくるのが真夜中だからね、食事の時間は他の誰かとの時間なんだ。
冷蔵庫から材料を出し、下準備にかかる。
掃除も洗濯も終わっちゃって、すること失くなってしまった。
ああ、紘一に会いたい。
紘一に触れたい。
その声で、
ごめん…そう一言言われたら、
すべて許せるのに………
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