闇夜に生える汚き草

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「これは失礼しました。私は予想屋の夜草と申します。今回は当たりませんでしたか・・・」 私は肩を落とし、呟きました。 「予想屋? 悪いけどどこかに行ってくれないか。こんな日に胡散臭い奴に絡まれてはたまらん」 初老の男性が険しい顔をして、私を睨みつけてきます。 私、こんなオヤジ恐くはありませんよ? むしろ確信して嬉しくなりました。 どうやら声をかけたのだけは正解だったみたいです。 私は満足そうに微笑み「こんな日とは? 」と質問をしました。 追い出したいだけなら、“余計な事”まで言わないでしょう。 つまり初老は淋しいのだと思うのです。 おそらく返答率は95%以上でしょうね。
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