西暦 3200年

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栄えるはずの世界は逆の道に進み衰えていた。 世界の文明はほぼ壊滅し、人類も滅亡へと歩んでいた。 そんな中、街中ではある噂がひっそりとまことしやかに流れていた。 『夜になると人間ではない“何か”が、街を練り歩き…一人一人、人間が忽然と消えていく』 その噂は本物だった。 その“何か”を見た者は居なかった。 否、見た者は皆殺されていった。 ある者が言った。 「神がお怒りになったのだ」 と。 それに賛同する者は大勢居た。 はたまた 「悪魔が舞い降りたのだ」 と反論する者も居た。 状況を察する事もままならない人々は、恐怖に震えどうする事も出来ないで居た。 それから、長き月日は流れた…
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