西暦 3200年

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「真意は別にあるって事か…」 ブレットは椅子に先ほどよりも深く腰掛け、話の続きを聞こうと顔を上げた。 その様子を見たイースは小さく笑みを浮かべ口を開く。 「なんせ、討つべき相手が自分の妻だって言うからな。」 「………自分の妻は悪魔だと?」 「あぁ…なんでも、毎夜毎夜ふと目が覚めて辺りを見渡すと居るはずの妻が居ないらしいぜ? んで、朝には平気な顔して近くに佇んでるって話だ。」 ブレットは興味があまりなさそうに、話を静かに聞き続けた。 「あまりにも怪しいって思った御上さんは、探偵を雇って妻の監視をお願いしたみたいだが…雇った翌日、探偵はある場所で無残な死を遂げていた。」 ブレットは小さな反応を示し、髪で隠れてない左目を鋭い目つきに変える。 「…その死体の状況ってのが「血が全て吸われたかのように干からび、バラバラになっていた。」………分かってんじゃねーか。」 「永い事、こういう生業してれば大体分かるに決まってるだろ。」 ブレットは一息つくと、荒々しく立ち上がりデスクの上に投げ置いておいた黒色のコートを取り、身を包む。 「もう行くのか?」 「さっさと終わらせて寝る。」 「………お前らしいな…。」 パーティーへの幕が今開かれる…
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