epilogue

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俺だけが目的…? 他はとばっちり…? 『…っざけんな』 今まで恐怖に押し留められていたものが堰をきったように溢れ出す、怒りに思考を奪われこいつを殺したい衝動に駆られる 『そんな下らねー理由でこの村を燃やしたってのか…』 しかし意志とは裏腹に口調は冷静だ 人間怒りすぎると冷静になるらしい 「ああ、そんな下らない理由でこの村を燃やした」 あっけらかんと答える魔物 それどころか足元に転がる死体を邪魔そうに蹴飛ばした 気が付いたら、魔物に向かって殴り掛かってた オナホルトがブチギレてたけど知ったこっちゃない でも拳は魔物に触れる前に、俺の身体ごと後ろに吹っ飛んだ。 背中から地面に叩きつけられる、組み手とは全く違う殺意の籠もった痛み 慌てて起き上がれば目の前に魔物が立っていた、瞬間移動なんざ卑怯だろ… 「思った以上につまらない、残念ながら生き残りも部下が皆殺しにしただろうよ。さて、そろそろ仕舞いにしよう」 魔物はさっきまで炎を操っていた手に黒い槍を具現させる、俺も死ぬのか。 死って悟ると、結構怖くは無いんだな 槍を振り上げる魔物、俺は諦めて目を閉じた。走馬灯はガセだとわかった 鋭利なものが空を斬る音がした
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