198人が本棚に入れています
本棚に追加
晶「さて…それじゃぁ話をしようか、勇子。」
あたしは不本意ながら、アイツに近づいた。
チラッと優子の方を見ると、一応泣き止んではいるらしい。
それを確認して、あたしはアイツに向き直った。
勇「優子を返さない理由は、何だ?」
晶「予想はついてるんじゃないのか?」
勇「……金を稼ぐため…か?」
晶「さすがだな、勇子。」
正直、こんな内容で褒められたくない。
と言うか、こんなヤツに褒められたくない。
晶「もちろん優子だけじゃなく、お前にもやってもらうぞ。勇子。」
勇「そのために優子を拐って、あたしをここに来させるように仕向けたのか。」
晶「本当に、お前は賢い。」
勇「で、内容は?」
晶「………(ジィッ」
勇「…何だ?」
晶「お前…性格は俺にそっくりなのに、顔立ちとかはアイツに似てるよな…
優子は、全部アイツ似なのに…」
勇「(…母さんのことか…?)母さん似なのは嬉しいが、お前似と言われると、これ以上ないほどショックだな。」
晶「俺は嬉しいが?(笑」
勇「その面一発殴らせろ💢」
.
最初のコメントを投稿しよう!