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マ「邪魔するぜ!」
今日も図書館の扉がドカッという音をたて開けられた
こ「あ、ちょっと魔里沙さん困ります」
パ「またあなたね…。今日は何のよう?」
パチュリーは読んでいる本を閉じながらそう言った
マ「何のようとはご挨拶だな。本を借りにきたぜ」
パ「借りに…ねぇ」
ここの所彼女は毎日のように本を借りにくる。しかも借りたまま返ってくることはなく、そもそも返す気があるのかも謎だ。
パ「いい加減あなたに買した本を返して欲しいのだけれど」
パチュリーは少し不機嫌そうに言った
マ「まぁそのうちな~」
パ「あれはワタシの大切な本なの!早く返してもらわないと困 マ「あぁあったこの本だ!今日はこれを借りてくぜ☆」
パ「あ…。ちょっと魔里沙!」
言うが早いか魔里沙は箒に跨って逃げていってしまった
パ「ホントに…、いい加減返してくれないかしら」
パ「はぁ。魔里沙が来るたびに本がもってかれるし私の読書の時間が削られるしもう散々だわ」
こ「もういっそ扉に対魔の魔法でもかけてしまいませんか?」
パ「それもいいわね。でも…」
こ「でも?」
パ「そんな事したら貸した本が返ってこないし…魔里沙だってそのうち改心するかも知れないじゃない」
こ「お優しいのですねパチュリー様は」
パ「ありがとう」
こんな会話をしながらもパチュリーは自分の言っていることが理解できなかった
魔里沙に本を持って行かれるのはたまらなく嫌だし改心するなんて全く思っていないのに彼女に会えなくなると思うと寂しい気持ちになってしまう
読書の時間が削られる事は嫌だが魔里沙と話しているのは嫌ではない。それどころか喜びすら感じていた
パ「(なんなのかしらこの気持ち……100年以上生きてきて初めて。それに…とってもモヤモヤして気持ち悪い。)」
パ「まぁ、そのうち分かるわよね」
そう呟きパチュリーは再び本を読み始めた
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