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そう意気込みながら、目の前の教室のドアを開けた。
「おはよう!」
いつものように、入った瞬間挨拶をするのを忘れない。
「おっすー」「おはよーっ!」「今日も一段と気持ち悪いな」「うほっ、イイ男♂ やらないか?」「おいーっす」「はよー」「おはー」
……うん、今日も一日良い日になりそうだぜ!
俺は若干の違和感を感じつつも、そう思った。
「――ではこれより、使い魔召喚の儀を執り行います。各自、準備はしてきましたね?」
遂にやってきた。この時間が。
俺は先生の話が終わるのを今か今かと待ちながら、妄想に耽る。
人型の可愛い使い魔と契約したら、まずはなにしようか……。……ご奉仕、とk「なに考えてるのかな? リオくん?」
「い、いえっ! なにもやましいことは考えてませんけどっ!?」
「……へえ、やましいこと考えてたんだ、リオくん」
「墓穴掘っちまったああああ!!」
「まあリオくんのことだし、気持ち悪いくらいにやけてたし、そのくらいはわかってたけど……凄く気持ち悪いよ?」
なんだろう、リリスは俺に恨みでもあるのか? 俺の心は既に折れかかってるぜ……。
「では、各自始めてください」
リリスと話している間に、簡単な説明とかが終わったらしい。
ちなみに、俺もリリスも予習はばっちりだから、聞いてなくても大丈夫だったりする。
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