巻き込まれて異世界へ

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「さてさて、これ以上ここにいたら面倒そうだし、さっさと退散しちゃいますかね。行こうぜ。えっと――」 「あ、名前? ないわよ?」 「んじゃあチルn――」 「いやいや、それはダメだからね!?」 「えー……。じゃあヒョウカなんてどうよ」 「……悪くないわね」  小さく笑みを浮かべて呟くヒョウカ。嬉しいなら思いっきり笑えばいいのに……。  ともあれ、俺は、氷精霊改めヒョウカを肩に乗せ、リオたちのいる場所に向かうのだった。  その頃、教師陣はというと―― 「くそっ、なんだよこれ……っ!」 「だ、誰か! ニクキン先生が倒れたわ! 治療を!」 「そんな……暇は……ありませんわ……っ!」 「くそっ、ここで負けるわけには……負けるわけにはいかねえんだよおおお!!」 「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ……」 「俺は、勝ってあの人に告白を……。だから、絶対に負けられねえ……!」 「……あ、もうだめぽ」 「きゃーっ! ヤモシ先生も倒れたわーっ!」  ――凍った死神モドキを相手に悪戦苦闘してましたとさ。
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