6851人が本棚に入れています
本棚に追加
/79ページ
「さてさて、これ以上ここにいたら面倒そうだし、さっさと退散しちゃいますかね。行こうぜ。えっと――」
「あ、名前? ないわよ?」
「んじゃあチルn――」
「いやいや、それはダメだからね!?」
「えー……。じゃあヒョウカなんてどうよ」
「……悪くないわね」
小さく笑みを浮かべて呟くヒョウカ。嬉しいなら思いっきり笑えばいいのに……。
ともあれ、俺は、氷精霊改めヒョウカを肩に乗せ、リオたちのいる場所に向かうのだった。
その頃、教師陣はというと――
「くそっ、なんだよこれ……っ!」
「だ、誰か! ニクキン先生が倒れたわ! 治療を!」
「そんな……暇は……ありませんわ……っ!」
「くそっ、ここで負けるわけには……負けるわけにはいかねえんだよおおお!!」
「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ……」
「俺は、勝ってあの人に告白を……。だから、絶対に負けられねえ……!」
「……あ、もうだめぽ」
「きゃーっ! ヤモシ先生も倒れたわーっ!」
――凍った死神モドキを相手に悪戦苦闘してましたとさ。
最初のコメントを投稿しよう!