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俺は進学校に入学した。 中学時代は受験勉強に必死に取り組んだ。 おかげで県下でもトップレベルの高校に入学できた。 そこからが悪かった。 燃え尽き症候群とでも言うのだろうか。 何もやる気が起きない。 試しにブラバンに入部してみた。 面白くない。 勉強? 全然やる気が起きない。 何より学校が遠かった。 片道2時間。遠過ぎるだろ。 学校は指定の詰め襟だったが、反抗して上着は私服。 そりゃあ教師には怒られたけど無視。 だんだん教師も何も言わなくなった。 なぜか自由な校風で、規則はあっても罰則が無かった。 そんなこんなでだんだんグレていたんだろうか。 学校に行く振りして途中下車してゲーセンで遊んだり、足を延ばして観光地をぶらついたり。 たまに学校行っても授業を抜け出して学食でメシ食ったり裏山でタバコ吸ってた。 学校が終わると近くの、夜はバーになる喫茶店で堂々と酒飲んで、酔っぱらって電車乗って帰った。 適度に留年しないように出席日数を調整しながら遊んでた。 電車も地方独特の、ある駅を過ぎると喫煙可能な車両があった。 堂々とタバコ吸ってた。 そんなふざけた高校生活1年目も2ヶ月が過ぎて、梅雨入り前だがジメジメした日だった。
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