2 男友達

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教室に戻ると、案の定アサちゃんが私の席にやってきた。 大橋くんが戻ってきていないのを確認して、 「ね、ね。美亜っち、さっきの大橋くんの呼び出し、告白?」 と、含み笑いしながら聞いてくる。 「……うん」 「キャー! やっぱそうだったんだ」   アサちゃんの興奮した声に、いつのまにかナナちゃんとノンちゃんも席を囲んでいた。 「そうなんだ。大橋くん、美亜のこと好きだったんだね」   いつも落ち着いているナナちゃんも、心なしかちょっとテンションが高い。 「アイツ、いーヤツよ、マジで」   ノンちゃんも私の目をじっと見ながら、彼を売り込んできた。 今までの反応とは明らかに違うみんな。 「……もう、断っちゃった」   だから、なぜか申しわけない気持ちになり、小さな声で答える。
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