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５ 手袋越しの温度
「あ、のさ、ちょっと話したいことがあるんだけど」
次の日。
昼食後、教室で四つの机を固めて話している中、三人に向かって話を切りだす。
緊張からか、冷たくなっている手をきゅっと握った。
「なになに？ 美亜から話って珍しい。もしかして、とうとう彼氏できた？」
アサちゃんが、ワクワクした目で一番最初に口を開く。
「もしかして大橋話？ 最近美亜がいる時に絡んでこないから、おかしいと思ってたんだけど」
ノンちゃんは鋭いことを言う。
「なにかな？」
ナナちゃんは私が口を開くのをニコニコしながら待ってくれている。
「ずっと、内緒にしてたことなんだけど……」
私は意を決して話しはじめた。
緊張してしどろもどろになり、解りづらかったかもしれないけれど、頑張って正直に今までのこと、体質のことを告白した。
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