ロシア入り2

6/10
前へ
/702ページ
次へ
アリスの言葉に絶望してから数十分後。 冬夜「あれ?慣れてきた?」 息苦しさもあまり感じなくなってきて、声も普通に出るようになっていた。 アリス「減速しているのよん。 さ、冬夜ちゃん。これつけて?」 アリスは冬夜にリュックみたいなものを渡す。 冬夜「これは?」 アリス「食糧よ。念のためね?」 アリスの言葉にカノンは笑いをこらえる。 カノン(この人けっこう鬼だ) とりあえず、アリスに指示された通り、リュックを背負い、ベルトで固定する。 やがて高度を下げ、さらに減速していく。 次に、アリスに席を立ち上がるように言われる。 アリス「ついてきて」 冬夜はアリスについていく。 アリスが立ち止まった所には非常扉。 冬夜「…え?まさか……」 嫌な予感がする。 1つはこの非常扉。2つ目はこの背負っているこのリュック。 そして減速し、高度が下がっていくジェット機。 アリス「あ、バレちゃった? じゃあいってらっしゃい。冬夜ちゃん」 非常扉が自動で開き、アリスは冬夜の背中を押す。 そして冬夜は大空の旅に出た。 冬夜「な…に?お、ォおおおおおお!!??」 まるで冬夜の絶叫なんて関係ないかのように非常扉は閉まった。
/702ページ

最初のコメントを投稿しよう!

142人が本棚に入れています
本棚に追加