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アリスを先頭にロシア入りするメンバーはバスに乗り込んだ。
日本でもよく見るような観光バスで、これから戦場に赴くとは誰も思わないだろう。
アリス「みんなー、デッキの確認はちゃんとやってね!」
座席の先頭に座っているアリスは後ろに身を乗り出し、メンバーに声をかける。
アリス「…って、みんなもう始めてるか」
車内を見渡すと、みんな、自分のデッキを確認していた。
が、一部はなんか違う。
こうなんというか、緊張感がないというか、遠足気分というか
神威は既に寝ているし、明菜は音楽聴いてて、冬夜とフロンはなんかお菓子食べながらじゃれあっている。
冬夜「ほれほれ~。カカオ90%のチョコだぞー?
お子様に食べれるかなー?」
冬夜の手には、「大人のお菓子シリーズ カカオ90%チョコレート」とのパッケージの箱があった。
フロン「む!それくらい余裕ですよ!
見ててくださいね?」
フロンは冬夜からチョコを貰うとすぐに自分の口に放り込んだ。
すぐさま涙目になるフロン。
そして呟く。
フロン「こんなのチョコじゃないです…」
彼らに緊張感は皆無だった。
その光景を見て、アリスがため息をついたのは、言うまでもない。
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